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只今開催中『田舎武士の江戸土産~錦絵にみる近くて遠い江戸』

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江戸時代後期、地方の武家の家にも江戸の浮世絵が伝わりました。浮世絵の地方伝播のありようの一つに、藩主参勤のお伴で江戸へ行った多くの武士たちが、手頃な土産としてそれぞれの郷里へ持ち帰ったことがあげられます。江戸で版行された浮世絵が江戸絵、東錦絵と呼ばれてもてはやされたゆえんです。テレビもラジオも新聞・雑誌もなかった時代に、都市生活の新しくまた享楽的な風俗や雰囲気を、もっとも明解ヴィジュアルにかつ刺激的に伝える情報手段の一つでもあったのでしょう。初めて江戸の土を踏んだ田舎武士にとって、また、多様で色鮮やかな多色摺り木版画を目にした郷里の人々にとって、江戸という都市は、まさに夢の華咲く世界に映ったに違いありません。今度展観する館蔵の浮世絵は、國貞(三代豊國)、國芳、廣重等後期歌川派の芝居絵、役者絵、名所絵です。その選択には、しょせん夢は虚構にすぎぬという、土産の持参者たちの身丈に合ったしがない意識が働いていたのかもしれません。が、それでもなお、華のお江戸の夢は眩しい。

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| 本館展示 | 15:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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熊日新聞1月30日掲載記事紹介 『おとよおばさんの錦絵』 島田美術館館長 島田真祐

 企画展出陳作地方武士の江戸土産  
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 家中の皆からおとよおばさんと呼ばれる老女が、筆者の幼少年期に我が家におられた。
皺んだ小さな顔貎はかろうじて憶えているものの立ち居振る舞いの様子となるととんと思い出さないのは、永年奥座敷の脇部屋に臥しておられたからか。後に知ったのだが、その人は筆者の祖父真富の叔母で、若い時分に二度他家に嫁ぎ二度とも離別して甥の祖父の家に戻ってきたという老婦人だった。

 初婚の相手は八代出身の海軍将校で、新婚時代の数年は夫の任地の東京住まいだったとか。なにせ日清戦争前後のこと、不縁の理由もいきさつも定かでない。ただ再婚先も八代の人だったのは、祖母の実家と同姓だったのでもわかる。それも近い親戚の家だった。しかし、二度目の不調の顛末も当人没後半世紀を過ぎた現在知る人とてない。

 黴臭い私事から始めたのには理由がある。
当館で開催中の『田舎武士の江戸土産  錦絵にみる近くて遠い江戸』展の出陳作の大部分、ことに後期歌川派の国貞(三代豊国)、国芳、広重画による芝居絵、美人絵、武者絵、名所絵(ほとんど大判二枚続、三枚続)の類は、件のおとよさんの旧蔵品と思われるからである。因みに、最初折本装の画帖だったものを、現在は台紙から剥がして一作ごとに額装にして展示しているが、もとの画帖の仕上がりは貼り斑があり、どこか素人くさいものがあった。

 生前のおとよさんについてただ一人温湿度の漂う記憶を保持している筆者の叔母によれば、おとよさんは大変な芝居好きだったとか。叔母の小学生から旧制高女生の頃、つまり昭和初頭期、旭座(新市街)や歌舞伎座(練兵町、現辛島町)への観劇によく連れて行かれたという。彼女の芝居好きは、あるいは明治三十年代の東京住まいの頃に身につけたものか。

 しかし、その時期に自身で集めた錦絵にしては、国貞、国芳の最盛期と優に四、五十年の隔たりがある、つまり明治期の作が皆無というのが気になる。むしろそれ以前、彼女が熊本か八代に住んでいた頃に飽かず眺めていた東錦絵に触発されての在京時代の芝居好きへ傾斜と考える方がより自然のようだ。とすれば、その錦絵類は、いつ、誰によって肥後のおとよさん所縁の家へもたらされたのだろうか。

 江戸時代後期に地方の武士の家にも江戸の浮世絵(風俗画)が伝わったことはよく知られている。藩主参勤の御伴で江戸へ行った多くの武士たちが、手頃なお土産の一種として各々の郷里へ持ち帰ったものという。江戸絵、東錦絵と呼ばれてもてはやされたゆえんである。映画、テレビ、ラジオも新聞、雑誌もなかった時代に、都市生活の新しくまた享楽的な風俗や雰囲気を明解ビジュアルにかつ刺激的に伝える有効な情報伝達手段の一つでもあった。初めて将軍の都江戸の地を踏んだ諸国の田舎武士にとって、また多様で色鮮やかな多色摺り木版画を目にした郷里の人々にとって、江戸という都市はまさに夢の華咲く世界に映ったに違いない。

 おとよさんの二度の嫁ぎ先は両家ともに八代の士族。つまり両家の先代までは松井家に仕える武士であった。八代城をあづかり代々大藩肥後細川家の筆頭家老をつとめる松井家の家格は抜群に高いが、隔年の参勤交代を義務づけられていた大名一般とは異なり、その江戸参府は将軍家代替り及び当主引継ぎ時に限られていた。その最後が、安政三年(一八五六)、松井章之の将軍家定への御挨拶のための参府であった。安政三年といえば、明治維新(一八六八)まで、わずか十二年を残すにみ。明治四年生まれのおとよさんの世代からすれば、後に夫となる二人の旧八代士族の親父殿方がその江戸御伴に加わっていたとしてもおかしくはない。
 なによりこの頃、「豊国にかほ(似絵)、国芳むしゃ(武者)、広重めいしょ(名所)」の評判が定着していた後期歌川派の絶頂期。しかも、この頃江戸市中に数多くあった絵草紙屋で売られる錦絵の値段は大判一枚当りおよそ二十文(約四、五百円)前後が相場。お手軽かつ蠱惑に満ちた江戸土産を、日頃はむづかしい武家面をくずした親父殿方が競って買い求める姿が思い浮かぶ。

 さて、その先代からの貴重な江戸土産を、いずれの嫁ぎ先からか頂戴してきたとすれば、おとよおばさん、なかなか油断のおけない珠だったといわねばなるまい。              

                                                                                             

| 当館掲載新聞・雑誌紹介 | 15:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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美術館グッズ色々

当島田美術館では、少しですが来館の記念になる楽しいグッズを揃えております。

今日はその中から、この時期に最適なグッズをご紹介いたします。

それは「武蔵乃勝砂」です。

武蔵が佐々木小次郎と戦い、勝利した巌流島の砂を詰めた「お守り」です。
それにならって、受験生などに人気のアイテムです。

是非来館の際、ウキウキの春を迎えるべく、日々がんばっている受験生へのお土産にいかがでしょうか!
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      1つ 525円(税込み)

| スタッフ記 | 16:53 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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シマビー雑感 その2

それにしても昨日から今日にかけての冷え込み!は「大寒」から何日かズレがあるものの、昔の人は”時”の呼び名をきちんととらえるものだと感心する朝でありました。

つくばいの水、樋(とい)のつらら、庭の霜柱、耳たぶの痛さ、子供の頃の感覚が体の中に広がって急にウキウキ。

こんな日のお昼は、風は冷たいけれど、透き通った冷たい空気の中の太陽の暖かさがうれしい。
シマビーにとって、四季の中で特別な日なのだ。

木に巻きついたムカゴのツタがカラカラに乾いている。
思いっきり引っぱったら”新芽が出るまでは私めが”とがんばっていた小花のズイナの紅葉がパラパラと落ちてしまった。ツタが片付いてすっきりしたものの、あの小さな紅葉の一枚はおしいことをしてしまった。

| シマビー君の雑感 | 16:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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教養講座 第5回

本日第5回 教養講座を行いました。

3日より本館開催中「田舎武士の江戸土産」にて展示中の浮世絵をテーマとし、館長の熱のこもった講義に、寒いなかたくさんの方の参加をいただきました。
誠にありがとうございました。

私個人的には、今回初めて浮世絵の展示に際し本物の浮世絵に触れ、その繊細さや色鮮やかさなどに感激していました。

浮世絵の成り立ちや時代背景など、興味深い話をたっぷりと聞けて楽しいひと時でした。

講義の後は実際の展示を見ながら、より身近に質問などをされていました。
普段聞けない「こんなこと聞いてもいいのかしら?」と思えるような、基本的な疑問を直接聞けるのもこのような機会だからこそ!

今後も随時開催いたしますので、お気軽に参加されて下さい。
ささやかながら、毎回皆様方に喜んでいただけるような、お土産もスタッフ一同考えております。
(今回は特製あったかチャイとおせんべい、浮世絵絵はがきセットでした。)

※次回は3月21日(土)です。

written by M

| スタッフ記 | 17:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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シマビー雑感 その1

島田美術館の入り口にある小さな水たまり。
この水は石神山から流れてくる地下水で、Bギャラリーの中にある井戸に溜まっているお水を少しずついただいているのです。
小さなメダカが暖かい季節にはたくさん遊んでいます。

冬になり、その周りを取り囲む樹木の葉っぱが水たまりに落ち、それはそれで風情があるのですが、メダカの理想的なお家と考えれば、これを取り除いてやった方が!
とシマビーが思いこんだことがメダカの災難でありました。
1枚1枚葉っぱを取り除くのも面倒とばかり、網で底の方からザザっとすくい水たまりの縁に枯葉はモコモコと積み上げられていったのです。
なにげなくその枯葉を見ていたら、な!なんと!キラリと光る小さな目玉がウッ、ウッと動いているではありませんか!?
慌てたのなんの!それからのシマビーといったら敏速そのもの。
枯葉を押し分け大救出作戦でなんとか助けだしました。

もっと自然界を知れ、寒い間メダカは葉っぱや石の下にじっとしているものだという、天からのお達しにスミマセンと恥じ入るシマビーでした。

| シマビー君の雑感 | 17:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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はじめまして!

島田美術館のキャラクター「シマビー君」を紹介します。
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シマビー君は2007年の10月1日生まれです。
性格はとても感受性と美意識が高く、自我を信じて突き進むタイプ。
しかし、金銭感覚に鈍く、計算は得意ではありません。動植物に関しての興味は深く、可哀相
がりです。つながれっぱなしの犬や大木の伐採などにどうしたものかと悩んでいます。
好きなことに関しては努力をおしまないのですが、ちょっと面倒なことには怠けたり、弱虫でもあったりします。

こんな「シマビー君」が時折島田美術館の四季折々に触れた際の”雑感”を述べさせて頂きます。
以後お見知りおきくださいませ!

| シマビー君の雑感 | 16:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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スタッフ記

 1月3日より『田舎武士の江戸土産』が本館にて開催中です。晩期歌川派の黄金期を築いた、國貞、國芳、広重の錦絵が色鮮やかに並び、華やかな気分で新年をスタートいたしました。
 とはいえ、年末年始の展示替えのバタバタのまま、通常業務に追われてしまい、常設の武蔵の肖像画の前を通るたび、眼光するどい武蔵の目に出会い、‘美術館如何にあるべきか’と問われているような・・・。しばし、その前に正座したのでした。「ものを見る時は、座ってみるもんぞ。ただの礼儀作法じゃなか。昔の美しかもんは、絵も道具も皆、座って眺める時に一番ようわかるごつ出来とる」という島田真富翁の言葉を肝に銘じつつ。
 旧美術館は、島田真富翁の旧宅、蔵を解放した簡素な設営でした。くつを脱ぐと、お手伝いの婦人会の方が出迎え、お茶と簡素な茶菓がだされ、大胆にもムキ出しに置かれたガラシャの腰巻や、武蔵の肖像画を心ゆくまで眺めることができたものです。
その建物も老朽化が進み、やむなく新館の建設に至ったのでした。
 今はなき、そのスタイルが”新しい美術館”の一番の形だったように思えてなりません。それもまた、その頃“古美術は座して観る”が守られていた良き時代だったからに他なりません。真富翁の古美術の接し方の心を残したこの小さな座敷に、静かに座る余裕を館に関わる者として、大切にしたいと改めて年頭に思った次第でした。

written by K


                                 
 

| スタッフ記 | 11:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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婦人画報1月号!!

婦人画報1月号に、当館の収蔵品が掲載されました。

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            「婦人画報1月号」13ページ掲載

胡粉で48種類の桜が雲英(きら)に描かれた“桜絵合カルタ”(江戸末期)。
一般のカルタの様に競って遊ぶうちに、日本の桜と、文字・書体を習い覚える事ができるもの。

現在、開催中の『田舎武士の江戸土産』ー錦絵にみる近くて遠い江戸ーにて錦絵の展示に華を添えています。


edmiyage.jpg 本館展示『田舎武士の江戸土産』 3月23日(月)まで開催




| 当館掲載新聞・雑誌紹介 | 13:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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